弊社ミドルタワーパソコンの「FRKT1/2/3及びFRDT1/2/3シリーズ」において各種ポートが使用できない場合の改善方法です。
【MSI製915P Combo FIRのBIOS設定について】
このマザーボードは、BIOSの設定が初期化された場合、「ネットワーク」「サウンド」「USB」「IEEE1394」の各機能が使用できなくなり、ハードディスクの転送速度も低下します。これはBIOSが初期化された場合、基本機能のみを使用可能とし、安定した動作を優先させる仕様によるものです。
下記の作業を行うことで、これらのデバイスが使用可能となります。
[1] BIOS画面を表示させます
- パソコンの電源ボタンを押して、パソコン本体の電源を入れます。
- 「FRONTIER」ロゴが表示ますので、キーボードの「Delete」又は「Del」キーを複数回押します。
- 下記画面(図1:メインメニュー)が表示されます。
(図1:メインメニュー)
[2] BIOSの設定を変更します
- システム日付の確認をします。
カーソルキーの「↑」「↓」を押して、上記画面(図1:メインメニュー)の「Standard CMOS Features」を反転表示させ「Enter」キーを押します。
(図2:Standard CMOS Features)
- (図2:Standard CMOS Features)の「Data」と「Time」を確認します。
現在の日付、時刻と差が無ければ変更の必要はありません。日付(Date)は「月/日/年」の順で表示されています。
「Enter」キーを押すことで次の項目に移動します。時刻(Time)は「時:分:秒」の順で表示されています。
「Enter」キーを押すことで次の項目に移動します。メインメニューに戻るには、キーボードの「ESC」キーを押します。
- ご使用のパソコンにフロッピーディスクドライブが搭載されていない場合には、「Floopy A」の項目を「Disable」に変更して下さい。
- 各種デバイスの使用設定
(図1:メインメニュー)より「Integrated Peripherals」を選択し、「Enter」キーを押すことで、(図3:Integrated Peripherals)が表示されます。
(図3:Integrated Peripherals)
カーソルキーの「↑」「↓」で「USB Controller」「Onboard LAN Controller」「Onboard IEEE1394Controller」「Onboard Audio Controller」の各項目を「Disable」から「Enable」に変更します。各項目は「Enter」キーで変更が可能です。
- ハートディスク設定の変更
(図3:Integrated Peripherals)より「IDE Device Configuration」を選択すると、(図4:IDE Device Configuration)が表示されます。
(図4:IDE Device Configuration)
「PCI IDE BusMaster」の設定を「Disable」から「Enable」に変更します。この変更でハートディスクが通常のスピードで動作します。
【注意】この項目が「Disable」のままリカバリーを行うと、通常の数倍の時間がかかる場合があります。
- 設定変更を保存します。
キーボードの「F10」を押すと、画面上に「Save Configuration Changes and exit setup?」が表示されますので、「OK」が黒く反転表示された状態で「Enter」キーを押して下さい。パソコンが再起動しますので、「BIOS画面を表示させます」の手順に従って、もう一度BIOS画面を表示させて下さい。
- ブートデバイスの優先順位を変更します
(図1:メインメニュー)より「Advanced BIOS Features」を選択します。
下記の画面(図5:Advanced BIOS Features)が表示されますので、「Boot Sequence」の項目に移動して、「Enter」キーを押して下さい。
(図5:Advanced BIOS Features)
「1st Boot Device」を「DC/DVD」に、「2st Boot Device」を「HDD」に変更します。「3st Boot Device」は「Disable」に変更します。各項目で「Enter」を押すことで、ブートデバイスが選択できますので、任意のデバイスを選択して「Enter」キーを押して下さい。
(図6:Boot Sequence)
- 設定変更を保存します。
キーボードの「F10」を押すと、画面上に「Save Configuration Changes and exit setup?」が表示されますので、「OK」が黒く反転表示された状態で「Enter」キーを押して下さい。
以上で作業は終了です。