FRAI5xシリーズで各種ポートが使用できない

(投稿日2010年12月6日)

弊社プックスリムPC「FRAI51シリーズ」の、各種ポートが使用できない場合の改善方法です。

MSI 製RS482M4-ILD のBIOS 設定について

このマザーボードは、BIOS の設定が初期化された場合、「ネットワーク」「サウンド」「USB」「IEEE1394」の各機能が使用できなくなり、ハードディスクの転送速度も低下します。これはBIOS が初期化された場合、基本機能のみを使用可能とし、安定した動作を優先させる仕様によるものです。

下記の作業を行うことで、これらのデバイスが使用可能となります。

 

[1] BIOS 画面を表示させます

  1. パソコンの電源ボタンを押して、パソコンの電源を入れます。
  2. パソコン本体の電源ランプが点灯したら、キーボードの「Delete」また「Del」キーを10 ~ 20 回程度押して下さい。
  3. Windows が起動してしまったら、再起動させて下さい。
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(図1:メインメニュー)

 

[2] BIOS の設定を変更します

  1. システム日付の確認をします
    カーソルキーの「↑」「↓」を押して、上記画面(図1:メインメニュー)の「Standard CMOS Features 」
    を反転表示させ「Enter」キーを押します。
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(図2:Standard CMOS Features)

 

  1. (図2:Standard CMOS Features)の「Data」と「Time」を確認します。現在の日付、時刻と差が無ければ変更の必要はありません。日付(Date)は「月/日/年」の順で表示されています。「Enter」キーを押すことで次の項目に移動します。時刻(Time)は「時:分:秒」の順で表示されています。「Enter」キーを押すことで次の項目に移動します。メインメニューに戻るには、キーボードの「ESC」キーを押します。
  2. [Floppy A」の設定を変更します。
    ご使用のパソコンにフロッピーディスクドライブが搭載されていない場合には、[Floppy A」の項目で「Enter」キーを押して、設定を「Disable」に変更して下さい。
  3. ブートデバイスの優先順位を変更します
    (図1:メインメニュー)より「Advanced BIOS Features」を選択します。
    下記の画面(図3:Advanced BIOS Features)が表示されますので、「Boot Sequence」の項目に移動して、「Enter」キーを押して下さい。
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(図3:Advanced BIOS Features)

 

  1.  「1st Boot Device」を「DC/DVD」に、「2st Boot Device」を「HDD」に変更します。「3st Boot Device」
    は「Disable」に変更します。各項目で「Enter」を押すことで、ブートデバイスが選択できますので、任意のデバイスを選択して「Enter」キーを押して下さい。
    「メインメニュー」に戻るには「ESC」キーを2 回押して下さい。
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(図4:Boot Sequence)

  1.  (図1:メインメニュー)より「Integrated Peripherals」を選択し、「Enter」キーを押すことで、(図5:Integrated Peripherals)が表示されます。
    カーソルキーの「↑」「↓」で「USB Controller」「Onboard LAN Controller」「Onboard IEEE1394Controller」「Onboard Audio Controller」の各項目を「Disable」から「Enable」に変更します。
    各項目は「Enter」キーで変更が可能です。この設定変更を行うことで「USB」「ネットワーク」「IEEE1394」「サウンド」の各種デバイスが使用可能となります。
    「USB Device Legacy Support」の項目は「Disable」に変更して下さい。この項目が「Enable」に設定されていると、パソコンが正常に起動しない場合があります。
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(図5:Integrated Peripherals)

 

  1.  (図5:Integrated Peripherals)より「IDE Device Configuration」を選択すると、(図6:IDE DeviceConfiguration)が表示されます。「PCI IDE BusMaster」の設定を「Disable」から「Enable」に変更します。この変更でハートディスクが通常のスピードで動作します。
    【注意】この項目が「Disable」のままリカバリーを行うと、通常の数倍の時間がかかる場合があります。
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(図6:IDE Device Configuration)

 

[3] 変更を保存します。

  1. (図4:IDE Device Configuration)の画面で設定変更が終わったら、キーボードの「F10」を押します。
  2. 画面上に「Save Configuration Changes and exit setup?」が表示されますので「OK」が黒く反転表示された状態で「Enter」キーを押して下さい。

以上で作業は終了です。